【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

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蝉が鳴き始める度に「泣きたいのはこっちだバカ」と毎年思う。ちなみに泣きたいことは、特にない。あったのかもしれないけど思い出したくない。今年もそんな時期がやってきた。7月ももう中旬。時間の流れバグっているのでは?

人生で飲んだ珈琲の中で一番美味しい珈琲を取り扱っているお店がこの度珈琲豆を焙煎して売り始めたので私もコーヒーミルを始めとするドリップセットを購入して、珈琲豆を買いに、久しぶりにそこのカフェを訪れた。豆と、暑すぎたのでカフェラテを購入。やはり人生で一番美味しい味だ…と思った。コロナ禍を乗り越えてくれてありがとう。道具も色々揃ったのでコーヒーライフを始めようと思います。ちなみに私の上司は元某コーヒーファームの店長だったのでドリップセットを職場に持っていき珈琲を淹れてもらうことをこっそり企て中。上司に珈琲、淹れてもらいたすぎる。

祖母にも久しぶりに会った。元気そうでよかった。めちゃくちゃよく喋ってきたので、また話し相手になりに行こうと思う。ご近所や親戚の人の話をしてくれるので登場人物の9割が私には分からないのだけれど、もういいです。おばあちゃんの元気な姿と笑顔が見れたらそれでいい。

そのあとラブな友人に会った。約4ヶ月ぶりだ。ここ2ヶ月ほどとある勘が働いていたのだけれど、的中していたのは偶然だろうか。はたまた、長年の付き合いの上で培われたものだろうか。それともやはり私たちは運命共同体なのだろうか…

 

ラブな友人が婚約した。

 

エスカレーターを降りながらその話を聞いた時「まじか!」と思った自分と「だろうな!」と思った自分がいた。1番大きかったのは「今ここで言う!?」だったけど。1年ほど前まで交際経験すらなかった子に初めて彼氏が出来ただけでも嬉しかったのに、そのまま結婚なのだからめでたすぎる。色々大変な子なので早く結婚して楽させてもらってくれ…と日々念を送っていたのが届いたのだろうか。神様仏様彼氏様、グッジョブすぎる。

その話で持ち切りになるかと思いきやいつも通り7割仕事の話で終わった。弾丸に弾丸を重ねるトークだったので余程ストレスが溜まっていたのだろうと思った。私はプロポーズの話を根掘り葉掘りと聞きたかったのだけれど聞く隙がないくらい弾丸だった。毎日毎日お疲れ様です…

けれどそんな所も嬉しかった。初めての彼氏が出来たあとも特段変わりなかった彼女は婚約したくらいではやはり変わらなかった。大学生の時から何かと周囲が慌ただしい子だったが、ラブな友人は何があっても変わらない。いつだって、ラブな友人はラブな友人だった。実際に「別に私は何も変わらないし…」とも言っていた。貴女のそういうところが私は大好きだよ。

ちなみに話のあと1割はラブな友人の結婚関係の話で、もう2割は恋人との喧嘩の話だった。我々ふたりともコロナの時期は激務組だったので喧嘩の内容もほぼ同じでめちゃくちゃ笑った。昔からこの子といると笑ってばかりだ。だからラブなのだけれど。この日食べたマルゲリータピッツァを、私はきっと一生忘れないんだと思う。

外で蝉が鳴いている。泣きたいのはこっちだ、バカ。今は泣く理由がある。ありすぎる。

おめでとう。本当に本当に、おめでとう。そしてこれからもどうぞよろしく。