【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

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そういえば先日、高校時代の友人の結婚式に参列した。私は高校が嫌いだった。何しに行ったのかよく覚えてない。そのわりに大事な出会いが多かった。その中の一人。高校時代に通ってた予備校で一緒だった、友人だ。

高校が何一つ楽しくなかったので、外で楽しもうと思った。別に大学なんてどこでも良かったけど、せっかくだし興味あることは勉強しようと思ってたので勉強は苦ではなかった。予備校も楽しかった。世界史と現代文しかやってなかった気がするけど。塾という場所が昔から好きだったので、塾で楽しめたらいいかな、くらいの気持ちでいた。学校は、何度も言うが死ぬほど嫌いだった。

予備校で仲良くなった私たちは5人グループだけどほぼ全員学校は別。文理も志望校も全部別。そもそもなんで仲良くなったのか分からない。けど気付けば一緒にいた。高3のセンター前周りがピリピリしてる時ですら5人で息が出来なくなるくらい笑いながらご飯食べる時間が楽しかった。懐かしい。私はあの時間にだいぶ救われてたんだけど、みんなはどうなのかな。大事な受験期でもあまりにも私たちがヘラヘラしてるから周りからは「頼もしいな」と言われてた。今考えれば皮肉だったのかな。とりあえずしんどい時期にしんどい顔してたってしんどいだけだから、顔だけでも笑っとこうぜの精神で何事も全力でやって、笑ってた。

そのあと卒業してからの進学先はやっぱりバラバラだったんだけど、それでも年1くらいでゆるく集まってた。集まる時の号令掛けは、大体私だった。

披露宴はお食事をいただきながらだったんだけど、私のテーブルには彼女からのメッセージカードが置かれてた。「大好きなみんなが今日集まってくれて本当に嬉しい。睦月、いつもみんなを集めてくれてありがとう」と書かれてあった。ああ、私が自分のために始めた「ついでだから楽しんじゃえ計画」が誰かの役に立てたんだと分かって嬉しかった。集めておきながら、「私のわがままにみんな付き合ってくれてるだけなのかな」という気持ちがずっとあったから。そうじゃなかったんだと、思ってもいいかな。「こちらこそ、こんな素敵な晴れの場に呼んでいただけたことが何より嬉しかったです」と後日伝えた。

彼女たちの未来にありったけの幸せがあればいいと思う。神様、よろしくお願いします。