【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

02

好きってなんだ。愛ってなんだ。恋ってなんだ。二十余年生きてもまるで分からない。分かったことなんてない。ずっと分からない。

きっとあの頃の私は恋ができていた。愛もできていた。それがどうだ。今は。何が恋で何が愛なのかまるで分かりやしない。そこにあったはずのものが全て消えていったあの日から、もう何も分からないままだ。あの出来事は間違いなく私のトラウマになっている。トラウマなんていう言葉もトラウマなくらいトラウマだ。

 

ただひとつ感じていることは、今の私に恋はいらない。愛は必要。とても必要。けれど欲しい欲しいといって手に入るほど世の中甘くないということは学んだ。だから先に自分から与えるようにしているが、私が与えている愛はゆくゆくのリターンを狙った打算的なものなのではないかと思う時がある。もしそうだとしたらすごく嫌だし、それは愛ではないと思う。けれど何が正解か分からない。愛ってなんだ。なにをどうすれば愛なんだ。愛はひとつしか存在してはいけないのか。愛する人が複数いるのはタブーなのか。分からない。分からない。何をどう考えても分からない。

 

けれど、だからこそ私は私の愛を貫こう。世間から批判されようとも、別に構わないことにする。今は。一度完全に破綻した私の感情を再起動させてくれた人はきっと大切にしなければならない存在なのだから、答えは分からないけれど私なりに精一杯大切にしたいと思う。

きっとその先に愛があると信じて。