【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

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メンタルがばっきーんといった深夜。元々色んなことが大変な人で、おかげさまで私もだいぶ免疫ができたんだけれど、それにしても昨晩はダメだった。というか私のメンタル免疫力がかなり低下していてそこに襲いかかってこられた感じ。あーきっつ、と思った。ヒビが入りまくった自分の精神を抱えながら、勘弁してくれと苦笑いして、とりあえず寝ようと思った。返事はまだ返してないし、ほっといてもそのうち来そうな気がする。いつもそう。

随分長い間、本の世界で中国に監禁されていた。最近やっと帰ってきて、久しぶりに平成の日本で登場人物が全員日本人の話を読んだ。中村文則さん『あなたが消えた夜に』。中村さんの本は結構好き。ミステリーが多目だけれど、ミステリーというか人間ドラマ小説という方が正しい気がする。よくそこまで人の闇を描けるな、と思う。この人はきっと、人間が好きなんだな。この小説はどうも『教団X』と同時期に書かれてたものらしい。読んだことある?あれもなかなか狂ってたよね。これもなかなか狂ってます。中村さんの小説、大体なにかしら狂ってるからすごい。それだけ狂ってるのにあとがきの最後に「共に、生きましょう」と書いてあって、「はーい」と思った。このくらいドス黒いものを抱えながらでも生きていけるなら、私なんてどうにでもなりそうな気がする。

そのあと原発の話を読もうとしたけれど、最近本屋で平積みにされている『七つの会議』が家にあったので先にそっちを読むことにした。営業マンの話でこれも読んでて辛い。そのあとの原発の話は読んでて辛くなること必須なので、しばらく辛そうだ。つくづく私は自分で自分のメンタルを殴り倒すのが好きらしい。

今年も色んな本を読んだ。1番は石田衣良さんの『オネスティ』かな。あれはとてもよかった。もしこのブログに読者がいるなら、今年読んだ中で貴方の中に一番残っている本を、どこかでこっそり教えてほしい。