【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

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「このままだと命が危険です」

医者からこんな大事なことを、こんなあっさり言われる日が20代で訪れるなんて思っていなかった。素直に「は?」と思ったので、多分本気の死の宣告をされてもこんな感じなのだろう。幸い今回は治る(と思われる)のでさほど悲観していない。治る見込みが98%とはいえ、この先の色んなこと考えたら憂鬱でしかない。とりあえず春くらいに再検査するので、その時に落ち着いていてほしいなと思う。

通勤片道2時間の生活が始まって1週間。1日のうちに「通勤」という仕事も生活もできない時間が4時間あるのはやはり心身ともに辛い。それでもお客さんと接することが増え、毎日顔を合わせてるうちに、どうにかして力になりたいなという気持ちは強くなってきたのでまだやれている。けれど辛いものは辛い。滅多に荒れない肌がかなり荒れてしまったので、そういう意味でも早くこの生活とおさらばしたい。それはすなわちお客さんとのお別れを意味するので、少し寂しい。

恋人とも喧嘩してしまった。26年生きておいて、まだ自分の中に言葉にできない感情があることを知る。喧嘩しながら見つけたんだけど、結局はあの感情は寂しさと嫉妬から来るものだったなと思う。いつまでそんなものと戦ってるんだろう。馬鹿みたいだ。全部馬鹿みたい。自分が。彼のことが好きで、大切にしたいという、その気持ちだけでいいはずだ。距離を置きたかったのは彼とではなく、どうしようもない自分とだ。これは今、書きながら気付いた。

たまたま連絡が来たついでに、昔から仲の良い友人に相談したら「睦月らしくないよ」と言われた。私もそう思う。「けど頭のいい睦月がそこまで悩むなんて、余程素敵な彼氏さんなんだね」と言われた。私もそう思う。「君は頭がいいから、思考と感情を切り離せる。だからこそ感情だけが先走って思考が追いつかないから苦しいんだと思う」と言われた。なるほどなと思った。自分では気付かないことを教えてくれる。「理由がわかったんでしょ?それなら大丈夫だよ」と言われた。理由が理由なので何も大丈夫ではないのだけれど、そうであってほしいと心から願う。

そんな感じで2月初週は散々だった。この先、仕事は益々過酷になる予定。自分が自分でなくなる瞬間を私はこの世界で最も恐れているのだけど、その可能性が圧倒的に高くなるので怖くて仕方ない。正念場なのは仕事だけじゃない。自分との戦いもだ。そしてその瞬間との戦いはこの先ずっと回避出来なくなることが今日判明した。2020年、12年に1度の最高に幸せな年らしいけど、出だしの悲惨さはここ数年の中で群を抜いている。出だしが悲惨であるほど後半の巻き返しが良いというのが私のジンクスなので、どうかこの先に幸せがあるといいなと思う。とにかく今は、頑張り時。