【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

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七夕が1年の行事の中で1番好きかもしれない。「志望校に合格できますように」「就職先が無事に決まりますように」「転職がうまくいきますように」「素敵な人と出会えますように」「好きな人と付き合えますように」「恋人と結婚できますように」「子供たちが結婚できますように」「家族みんなが幸せに暮らせますように」。そんな、様々な願い事を眺めるのが好きだ。みんな色々抱えながら生きているんだなと、しみじみと思う。時々「〇〇の病気が治りますように」という短冊も見掛ける。これを書いた人は、どんな想いで書いたのだろうかと、思わず想像する。どこの誰だか存じ上げませんが、少しでも良くなりますようにと祈ってしまうのはきっと私だけではないだろう。みんなの願いが叶えばいいと思う。どうせ書いて1か月もすれば忘れているような願いなのだろうけれど、それでも。

今日は朝から友人に会ってきた。ちょくちょく色んなところに書いている、月1で会っている大学時代の友人。大体土日の昼か夜に会っているのだが、今月はどれだけ調整しても予定が合わなかった。月1で会ってるので、別に1か月くらい飛ぶこともあるかと思っていたら、まさかのモーニングを提案された。そこまでして予定を合わせようとしてくれる友人、最高か?というわけで朝からモーニングを食べて、開店直後のお店をぶらぶらして、ノリでハンカチを一緒に買って解散した。家についてもまだ14時前だったので、なんだってできた。こんな最高な日曜日の過ごし方があるだなんて知らなかった。人生、まだまだ知らないことは多い。

今日、6月30日は私の大好きなボーカリストの誕生日だ。好きになって今年で12年目くらいな気がする。人生の約半分好きな人、ということになる。長い。雨男なので毎年雨が降る。今年も雨だった。相変わらずだな、と思いながら少し笑ってしまった。

彼の歌声が好きだ。初めてその声を聴いた時、その上手さに釘付けにされた。その次に、彼の詞を好きになった。強くて繊細で儚くて妖艶で美しい。そして時々、苦しい。そんな言葉を紡ぐ人。昔ほどではないが、今でも時々ライブに行く。そのたびに「ああ、私はこの人のことが好きだなあ」と思うし「この人の声に生かされてきたんだな」と思う。このブログもその人のバンドの曲を聴きながら書いているが、私の人生の半分を共にしただけあっていちいち色んな思い出を蘇らせてくる。辛い時も苦しい時も、嬉しい時も幸せな時も一緒にいてくれた歌声だから、きっとこの先も聴いていくんでしょう。この先も彼の歌声を聴いていけますように。お誕生日、おめでとうございます。

 

『人は何故、限られた時の中、愛し失い傷付いて…

 永遠はありえないことがこの世の確かな約束だなんて分かりきっていたじゃない?』