【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

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高校の同級生と、高校の最寄り駅で、高校生みたいなことをした。昼に集合して日本が誇る高級イタリアン(某サ○ゼリヤ)でご飯を食べた。近くの商業施設でひたすら楽しんだ。無印とユニクロで、人はここまで笑えるし時間を潰せるのかと感動した。250円でバカみたいな量のポテトが出てくる、地元民御用達のお店もいった。大人になったので200円のソフトクリームも一緒に買った。路面店なので目の前の広場で道行く人々を眺めながら食べることにした。秋の夕方16時頃。暮れ始める太陽が放つオレンジ色の西日は温かく、また時折吹く風がひんやり冷たくて心地いい。バカみたいな量のポテトには、バカみたいな量の塩が掛かっていて、これがまたとても美味しい。ソフトクリームの甘さとポテトの塩気、ソフトクリームの冷たさとポテトの温かさ。最高だった。大人になってよかった。しかし大人になったのでバカみたいな量のポテトに我々は胃袋をやられた。たぶん、今日あの駅周辺にいた誰よりも私たちはあの街を楽しんでいた。

いつまでもこういうことで笑っていたいと思う。決して高収入ではなくとも、バイトすら出来なかった高校生時代に比べたら使えるお金は格段に増えた。お酒だって飲めるようになった。それでも、だ。素面で楽しめることが自分が本当に好きな事だと思うし、素面で楽しめる相手が本当に好きな友達だと思う。何もない公園や広場でもゲラゲラと笑える人とだけ、この先も関係を続けていけたらいいと思っている。

高校は大嫌いだったが、あの駅周辺はそんなことを考えさせてくれる場所。大切なものはいくつもいらない。