【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

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気持ちの糸がぷつんと切れた。これはよろしくない。仕事が始まれば戻るだろうか。

10月中旬からめちゃくちゃだった。3週間の通勤4時間+定時後の謎の打ち合わせ数本生活をやっと終えたかと思えば、11月から別の仕事が始まった。今までと全く違う仕事でこれがまたなかなか酷いんだけど、例えていうならば初めてのゲームで初級ダンジョンからぼちぼちやっていこうと思ったらいきなり上級者ダンジョンに投げ込まれた感じ。そういうバグったステージ設定は人生だけで間に合ってます…。先にその案件に入っていた先輩たちの方が大変だから何も言えず、ついでにそんな状況だから11月こそ取ると決めていた休暇もなんとなく取りづらい雰囲気になっており、何も思い通りになっておらず頭を抱えている。唯一よかったのが、その先輩たちがとても良い雰囲気を作ってくれていること。さすが元営業マンだけあって無茶と馬鹿がすごいんだけど、「おっしゃ、やるか」という雰囲気にしてくれているからありがたい。チームの雰囲気って本当に大切だと思うし、私もそういう雰囲気を作っていける人になりたいと心から思う。

加えて、マネジメント関係のこともちょこちょこ入ってきており、なんだかんだでずっと仕事のことばかり考えている。それは別にいいんだけど、心の電源がフッと切れやすくなるから注意しないといけない。ちなみに今日がその日。こういう、仕事と仕事の合間の時間が危ない。こうなりたくないからずっと仕事していたい~となってずっと仕事していて身体壊したことも過去にあるから、私は本当に生きるのが下手くそなんだと思う。とりあえず今日はもう何もできないので買ってきたちょっといいモンブランを食べながらこの記事を書いている。

なんというか、「そういう時期」なのだ。経験上、次のステージにいくためには大体辛いことが待っていて、その時は自分も周りもかなり揺れ動く。今は私より周りの方が揺れていて、私もその影響を受けている。「絶対動かないぞ」と思っても、所詮私は全体の中に属している人間なので多かれ少なかれ周囲の影響を受けて揺れ動く。それは仕方ないが、しんどいものはしんどい。さて、どうするかなあといった感じで目の前の色々を眺めている。

そんな中、昨日は職場の後輩と和歌山県高野山に行ってきた。ピンポイントで雨の予報だったがギリギリ天気も持ちこたえてくれた。もみじの紅がとても美しかった。どうして、あんなに赤く染まるのだろう。地面には前日だか当日早朝に降った雨の名残もあり、とても風情の感じられる景色だった。

高野山といえば、空海が開祖である真言宗の総本山である。弘法大師様がいらっしゃる「奥の院」という場所に続く道には数えきれないほど多くのお墓があった。多分、昨日が人生で1番お墓を見た日になると思う。帰りは日が暮れて街頭1つない細くくねくねした山道を慣れない車で下山するという、完全に死を覚悟するイベントが発生した。それはそれで楽しかったけど、未来ある後輩の命を預かっていたので何もなくて本当によかった。高野山のとある神社でそこの神主さんご夫妻と楽しくお話したり、昼ごはんを食べに行った先で店員のおばちゃんに頼まれたことを解決したらごま豆腐をサービスしてもらえたりと、景色だけじゃなく気持ちも温かくなるような1日だった。

夜、後輩とお酒を飲みながら「睦月さん、なんでそんなに耐えられるんですか?」と聞かれた。しばらく考えたあと「ぐじぐじ泣いてるほど、私の周りはほっといてくれないからね。ありがたいことに次から次へと色々起きるから、いちいち休んでられないんだよ」と話した。それが本当だと思う。立ち止まる暇さえ与えてくれない今の環境が、憎くもあり、ありがたくもある。ただ一つ言えるのは、なんだかんだ私は周りの大体全部のことが好きだということだ。