【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

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懐かしい人と夢の中で再会した。「お前は本当にずっと病んでるな」と言われるくらいずっと病んでいた中高時代、良くしてくれた大人たちがいた。その中の1人、天性のモテる男。見た目よし、性格よし、仕事よし、面倒見よしで、当時の私とは何もかもが違いすぎて畏怖さえ感じていたような人。いつも私のことを気に掛けてくれて、こちらが小さいことでうじうじ悩んでいるのが馬鹿らしくなるくらいの明るさで照らしてくれた人。

夢の内容はあまり覚えていないが、私が街で買い物をしていたら変な人に絡まれていちゃもんを付けられて無視していたところを、その人が助けてくれた、というような話だった。そのあと色々連れ回してくれて、そこら辺の雑貨屋さんを一緒に見て回ってけらけら笑う、そんな内容。このタイミングであの人が出てきたのは一体どういうお告げだろうか。下向くな、堂々と前向いて歩けと、そういうことか。いずれにせよ、夢の中でも助けられた。

私に「仕事」を教えてくれた人はたくさんいるけど、この人から影響されたところはかなり大きい。いつでも明るく、太陽にいる存在がどれほど周囲の人間にとって心強いかを教えてくれた。「私もそうありたい」と思わせてくれた1番の要因は、この人だ。

「みんなすごいのに私は全然すごくない。数年後、あなたたちみたいになれている気がしない。よくわからない焦燥感と不安ばかりに苛まれて毎日辛い。」いつだかそんなことを吐き出したとき、「元気だせ!意外とどうにかなる!」と背中をばしっと叩かれて、そのあと沢山笑わせてもらったことがあった。当時は「だめだ、全然伝わらない」と思ったけど、数年後の今、それなりにどうにかなっている。心の余裕と視野の広さはきっと正比例する。心の余裕がなくて視野が恐ろしく狭くなっていた私を、いつだって高い場所から照らしてくれた彼のように、私も在りたい。