【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

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人は、人のためにどこまで生きることが出来るのだろうか。松原裕さんのSNSを見ているとそんなことを考えずにはいられなくなる。神戸では毎年「COMING KOBE」という音楽のチャリティーイベントが開催されている。恐らく音楽のチャリティーイベントとしては日本最大。結構有名。そのチャリティーイベントを主催しているのが、冒頭で挙げた松原裕さんなのだが、彼は現在末期がんを患っている。数年前にがんが発覚した時にはすでにステージ4で余命宣告をされていた。しかし宣告された余命を過ぎた現在もご存命である。とはいっても病気の進行があり、最近は短期間での入退院を繰り返している。毎日ブログを更新されているのだが、そのブログを読む限り相当お辛そうだ。にもかかわらず、「他のがん患者の希望になりたい」とご本人は話しており、治療や使用している薬の内容もかなり細かく書かれている。人脈と行動力がすさまじく、あの手この手で治療法を試したり、日本にない薬を取り寄せたりもしているので、もし同じようながん患者やご家族であれば有力な情報源になると思う。本当にすごい。そして、昨年末あたりから何度も生死の境を彷徨っているような状態なのに、この度3月に障害を抱える子供やそのご家族についての理解を深めるチャリティーイベントを開催するということが先日発表された。担当医からも「そろそろ(死後の)準備を始めたほうがいい」と言われている状況であるのに。松原さんの闘病ブログは思わず笑ってしまうくらい面白い。状況は明らかに絶望的であるのに明るいのだ、どこまでも。人間の持つ明るさ、強さ、周囲の人を大切にする姿勢、そして”生きる”ということ。そういったものについて改めて考えさせられる。もし気になる方がいれば、ツイッターでぜひ『松原裕』と検索してみてください。本当にすごい方です。

ところで明日から社会復帰だ。有給休暇消化期間を含めれば、約2か月ぶりの社会復帰となる。業界も職種も全く別の仕事に就くので、正直今は不安と緊張の気持ちが大きい。同時に、新しい環境になる分やはり楽しみでもあるが、どうも浮足立っているのが自分でも分かる。だからどうか、早いところ壁にぶち当たってちゃんと地面に足が着きますように。次はやりたい仕事ではあるけれど、それでも毎日笑顔で楽しく働くなんて無理だと思う。多分私のことだからすぐに弱音吐くし、文句言うし、辞めたいと言い出すんだと思う。けれど、それでもいつでも前を向いていられますように。どうか自分がこの仕事に就いた目的を見失って脚を止める日が来ませんように。とりあえず「適度に、適当に」。これが仕事における私のモットー。

「営業からドカタ、黒から漆黒への転職です♡」と言ってるけど、さてどうなるやら