【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

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特になにも考えずに生きている。

先日勉強会に参加したのだが、予習内容に沿った講義形式のものかと思ったら、予習範囲について自分が思ったことをグループのみんなで発表しあって意見交換する形式のものだった。時事問題ならまだしも、小説ですら「ふーん」程度の感想しか持てない私に、教科書を読んで意見を述べろだなんて難易度が高すぎた。せいぜい「うむ、難しい」くらいが限界だ。みんな色んな意見や感想を述べててすごいなと思った。

弁は立つし、口も上手い方だと思う。昔からそうだったけど、法学部に入ったことにより更にその傾向は強くなった。けどそれはそういうことを求められた時であって、普段の私は特になにも考えずにボーッと生きてる。ふと心に引っかかることがあっても、わざわざ気に留める必要もないかなとか、口にする必要ないなと思ってしまう。これを言って何になるんだ?って。

そう思うようになったのは、昔あれこれ口にしすぎて痛い目に遭ったからなような気がする。というか、言うだけ無駄で口を開くことに心底疲れた時期が一度あった。それ以来、私は口を閉ざすようになった。特に自分の意見については。そうやって数年生きてたら、すっかり思考にまで染み付いていたらしい。

なのに大多数の人からは「すごく色んなことを考えながら生きてるね」と言われるので、もう良くわからない。世間が認識している「自分」と、私が認識している「自分」には少なからずギャップはあると思うけど、私の場合はそれが真逆であることが多い。人に求められるとその通りにしちゃうところがかなりあるので、本当はちゃんとしてないのに「あ、ちゃんとしなきゃダメなんだ」と思ってそれが精神的負担になって自分が潰れる、というのはよくある話だ。生きるのは難しい。まあいっか。

………これなんの話?