【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

78

GW中は珍しく予定が立て込んでいた中で、久々のひとりの時間だった。ひとりでいることが好きだと、改めて思った。といっても部屋の中にずっといては退屈なので大体街中へ行くのだが、お散歩しながら色々あれやこれやと考えるのは楽しい。

あの服可愛いな。あの人すごい服のセンスだな。あ、そろそろサンダルの時期か、買わなきゃ。空が良く晴れてるなあ。海が青い。お腹が空いた、どこか良い純喫茶はないかな。今日こそ新しいお店開拓するぞ。本屋に寄ろう。あ、○○さんの新刊が出てる。なにこのタイトルの新書。うさんくさ。こっちは面白そうだな。自己啓発本はやっぱり苦手だ、タイトル見て「うるさいな」としか思わない。あ、この分野興味あるな。こっちも。ああどれにしよう、迷う。ってもうこんな時間だ、晩ごはん作らなきゃ。何にしようかな、良い食材あるかな。そういえば食パンに乗せるチーズが無くなってた、買おう。あ、ついでにこの惣菜も。美味しそう。最近野菜食べてなかったしな。

大体こんなことを考えながら街を歩いている。私の好きな時間。お散歩と言いながら要するに街ブラだ。たまに川沿い歩いたりするけども。

「休みの日何してるの?」と聞かれた際には大抵「家事してお散歩して読書か勉強」と答える。すると「え、なんか渋いね(笑)」と半分馬鹿にされたような反応が返ってくるので毎回イラッとする。「じゃあ何してるの?」と聞き返すと、これも大体「昼から酒飲んでるか、寝てる」と返ってくる。休みの日の過ごし方なんて個々の自由だと思うが、それにしても「あんたにだけは馬鹿にされたくないんだが」と思うような返答なので「へえ…なんか味気ないね」と返す。休みの日に飲んで寝てばっかの人間は私の人間関係にはいらないので、どう思われようがどうでもいい。「え、そうなんだ。いいね」「本、何読むの?」など、ここで否定しない相手は大体仲良くなれる。人間関係を構築するか否かの重要な判断ポイントだ。というかそもそも、こんな低俗な判断基準を20代半ば以降の人間に当てはめるのもなかなか厳しいものがある。切り捨てる基準が明確なので楽だが、それにしても溜息しか出ない。

愚痴は一旦置いておいて、今日は昼から珈琲のイベントに出掛けてみた。前から行こうと思ってたのだが、あの子が出るというので急遽駆けつけた。1時間半で身支度も移動も終わらせたのでなかなか頑張った方。今回はサポートではなくバンドとして出ていたので、久しぶりにあの子の声を聴いたわけだが、やっぱり安心した。ちなみに昔は苦手だった。聴いていくうちに慣れて、慣れが安心に変化した。人間の順応力はすごい。

イベントが終わった後、街ブラをした。上記にあるのは今日ぶらぶらしながら考えてたこと。昼間から飲むお酒も美味しいし、お昼寝も最高だけど、やっぱり外の空気や潮の香りに勝るものはないと思った。