【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

79

こんな記事書いてる暇があったらさっさと寝るか勉強するか読書しろと、私が1番思っている。連休明けの1週間お疲れさまでした。

4月から入っていた案件が、今日やっと終わった。あまり言いたくないことだが、コンサルタントの先見力と指示がいまひとつで、「全体のタスクはこれだけあって」「なにを」「いつまでに」という段取りが何もないままで、なかなか厳しかった。この後どんな複雑な仕事が待っているか分からないから、降りてきた指示を片っ端から片付けるという感じで常に集中していた。最後3日くらいは「これあと1週間ないと無理じゃない?」という量の仕事がドバドバッと降ってきたので文字通りの火の車状態だった。あまりにも降ってくるから「絶対に全部片づけてやる…」と思い始め、結果最終日の定時1時間前に「これで全作業終了です」という言葉をもらえた時は心の中でガッツポーズを決めた。帰ってから何もできないくらい疲れた。毎日1時間勉強しなきゃいけないのに。

新1万円札の顔になるという渋沢栄一氏の『論語と算盤』という本を読みながら、改めて仕事というものの向き合い方について考えていた。色んな経緯があって、おそらく私は仕事や仕事人としての自己について、同年代の人よりかはだいぶ早い頃から考えていたほうだと思う。高校生の頃には漠然と仕事における自分なりのポリシーや理想像があった。大学時代のアルバイトではそれを実践し、微調整を行った上で社会に出た。しかし社会に出てみて、自分のポリシーや理想像があくまで「理想」でしかないことを感じることも多々あった。絶対譲りたくないけれど、どこかで妥協しなければいけないのかと悩み、葛藤することもあった。(それでも簡単に曲げたくないから曲げなかった結果、上司と結構喧嘩したりもした。が、それでも曲げなかった(笑))

渋沢氏といえば、日本を代表する大実業家である。誰がどう見ても「成功」と呼べる実績を出した人間の思考や信条が書かれたのが本書だった。私は概ね同意しながら読み進めていたのだが、それは「君は今の考え方で間違ってないんだよ」と大実業家に肯定してもらえているような感覚にもなり、励みにもなった。

子育てや介護など、どうしてもお金が必要になれば話は別なのだろうが、今の私にとってお金はさほど優先事項ではない。転職にあたっても、営業職で転職すれば年収は今の仕事よりも随分上がった。けれど、前職でも営業していた時にどうしも顧客に対してある種の詐欺をしているような感覚になったことも多々あった。そんなこともあり結局、稼ぐことよりも、誰かの役に立ちたいという気持ちが強くて今の仕事を選んだ。そして研修期間が明けて初めての現場が、今日終わった。

今回の現場は周りの人が本当に良い人ばかりで、この人たちに少しでも多く貢献したいと思いながら手を動かしていた。最後、挨拶をするとき「無理難題ばかり言ってしまったけれど、すべて対応してくださって本当に助かりました。もしまたお世話になるときは是非指名させてください」と言っていただけて、感無量だった。この一言に、私は報われた。

週明けからまた別の案件が始まる。全く別の作業になるのでまた1から勉強する必要がある上、ちょっとややこしい且つ長期戦になりそうなので少し構えているが、気持ち新たにまた1つずつ向き合っていきたい。

では、疲れたので寝ます。