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人生において正しいこととか間違ったこととかよく分からない。「明らか真っ黒な選択をしないためのお勉強でしょう」と恩師は言ってたし、確かにそうだと思う。けど「明らか真っ黒な選択肢」なんてそう見かけないので、詰まるところ今まで選んできたことが正しいかどうかはよく分からないというのが私の結論。

でも、正しいと思える今があるなら、今までの全部正解だったことにしてほしいな。ところで私は誰に赦しを乞うんだろう。

かつて友人に連れていかれた巷で有名な手相バー。当たる代わりにめちゃくちゃズバズバ言うマスター。曰く、手相は統計学だから間違いがないらしい。その人に言われたのが「あんたは個性的な人に惹かれるけど、堅実でちゃんと先が見えてる仕事をしてる人を選びなさい。でないと苦労するよ」という言葉。身に覚えがありすぎて、マスターの目を直視出来なかったし、おかげで未だに頭に残ってる言葉。そうだなと思いながら、その後私がやったことは「どんな困難もぶっ飛ばせる強さを身につけること」だった。苦労する気満々すぎて自分でも笑う。でも二十余年「わたし」をやっているからこそ、こっちが私の道だと思った。頭でどれほど理解したところで、心惹かれない人のことを私は好きになれない。

涙を捨てたあの日から3年、現在。自分の修繕に3年も掛かってしまったなと失笑しながら、この土日を過ごしていた。それでも何も間違ってなかった、全部正解だったと言える今を、この先も更新し続けていけたらいいと思う。

ああでも、泣かなくなった代わりに感情が迷子になりがちになったので、この選択はたぶん間違いだったな。まあいいや。