【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

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もう4月も中旬だというのに、未だにボルドーのカーディガンを着ている。季節感ないな、と我ながら思う。好きなのだ、この色が。パーソナルカラー診断によると私はイエローベースの春。パキッとしたオレンジやコーラルピンクや、明るくて淡いパステルカラーが似合うらしい。確かにその色の布をあてられた時、顔が明るく見えた。けれど苦手なのだ、その類の色が。何しにパーソナルカラー診断にいったんだか。
米津玄師さんの曲の中で、Blue Jasmineという曲がある。彼の曲の中では1番好きだが、この世に幾千とあるラブソングの中でもトップクラスで好きな曲だ。大好きな曲なので、聴きたくなれば年がら年中いつでも聴いているけど、春は特に聴きたくなる。簡単にいうと「これまでも、これからも一緒に歩んでいこうね」という曲なのだが、曲のテンポが人の歩く速度と一致するのも彼の細かい技術が利いているなあと感心する。まあこれは偶然かもしれないけど。あと、性別を問わないラブソングであるところも好き。「差し出したお茶を美味しそうに飲む君のその笑顔が、明日も明後日もそのまた先も変わらなければいい」だなんて、こんな幸せばかりを願う毎日でありたい。
どこの誰か分かるようで分からない人の幸せをとてつもなく陰から願った夜だった。会うことも話すことも関わることもないでしょう。けどもしいつかそういう機会があったら、「たまたまだよ、誰も悪くない、もちろんあなたも」そう伝えたい。どうか幸せになってほしいと思う。ほんの少し歯車が噛み合わないだけで、ほんの少しボタンがずれるだけで、人の人生は、人の繋がりは大きく関わるものだと改めて感じる。とてもとても大切な「ちょっとしたこと」がこの世にいくつあるだろうか。私はいくつ気付けるだろうか。見逃していいものなんて、この世にはもしかしたら存在しないのかもしれない。