【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

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どうしても買い物に行く必要があったので、昨日は久しぶりに街中に出た。関西圏は緊急事態宣言がすでに解除されていることもあって街中は大勢の人がいた。大勢の人間を目の当たりにして疲れたので、もう少し引きこもろうと決意した。外の世界、とても向いていない。

最近は蒼穹のファフナーというアニメを観ていた。鬱作品として名高いが、確かにどこまでも希望がなかった。あまりにも希望がないので、何回かこちらまで重い気持ちになる、そんな作品。「僕たちは、常に誰かの犠牲の上に成り立っている平和を享受しているだけだ。だから僕は平和を噛みしめたい。それが、たった1日であっても。」生きること、共存すること、対話すること、平和。そういうものを問うてくる、深い作品だと思う。私はとても好き。

気持ち悪いと思うことが増えた。例えば先日の某法案に反対するためのハッシュタグ。政治に興味を持つことも自分の意思を表明することも何ら悪いことではないし、SNS上での抗議というのは時世を考えても新しい抗議の手法が台頭したと感じた。ただ、あまりにも物事を簡略して考えすぎなのではないかと思う。政府に対して不満が溜まるのは分かるが、それとこれとは分けて考えないと危険。法律や政治は深くまで見て、一方の選択を執った場合の影響範囲もきちんと考えなければいけないくらい、本来複雑で白黒がつけにくいものだ。あと「初めて政治に興味を持ちました!みんなも考えよう!」と言ってる有名人も数名見たが、心底「恥を知れ」と思った。それを言っていいのは、高校生までだ。本当に、恥を知れ。

昨日の女性芸能人の訃報についても、誹謗中傷を糾弾する声は沢山見る一方で事務所の対応を糾弾する声はほとんど見掛けない。格好いいことを言ったもの勝ちな風潮が、どうも気持ち悪い。たしかに誹謗中傷をする人間が悪い。誹謗中傷がなくなれば1番いいのは間違いないが、それはこの世界から犯罪を無くせと言っているようなもので、要するに限りなく不可能だ。というか誹謗中傷に関しては犯罪よりも敷居が低いため、この世界から犯罪を無くすことより難しいと思う。そこを分かった上で本人を守ってやれなかった周りの人間こそ責任追及されるべきだろう。なんというか本当に「え、それでいいの?」と思うことが多い。というか恋愛バラエティなんてコンテンツもなくなればいいのにね。恋愛なんて種族繁栄に関わる、あらゆる生物の本能にプログラミングされたような崇高なものをバラエティにコンテンツ化しようと最初に考えた人間の下衆な思考を疑う。

本当に本当に気持ち悪い。私はSNSもテレビも見ない方がいいのかもしれない。