【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

118

会社の先輩に誘われてLINEのあつもり関係のグループに何故か参加した。そんなこんなで今までほったらかしてきた島クリエイトをせっせと進めているが、そこまで集中力も熱量もないので相変わらず亀より遅いスピードで進めている。参加メンバーが全員別部署の、しかも支社の主力の先輩たちばかりで恐れ多いという気持ちの方が強い。関わったことがないのに私の名前を知ってくださっていて光栄だなと思った。なんで知られていたのかはこの際気にしないことにした…

今週はあっという間に過ぎた。仕事が毎日忙しかった。充実していると言えば聞こえはいいが、納期に追われていて切羽が詰まっていただけなので何もよくない。仕事も何回か見たし、ぐっすり眠れない日々だった。それでも状況は悪化していくばかりなので週明けが怖い。というかもう家で仕事やりたい。追いつめられるのが、私は一番嫌いだ。そんなこんなで今後の巻き返し方を考えながら、今朝は本を読んでいた。太田愛さんの2作品目『犯罪者』。上巻を読み終えたところだがやはり面白い。いくつものストーリーが綺麗に1本の糸に繋がっていく様は本当に見事だと思う。話が複雑なので、難しい話が苦手な人にはお勧めしない。あと1つの作品で大体1000ページある。長いし重い。

難しい話といえば、私がこないだから見ている蒼穹のファフナーシリーズもそうだ。アニメ1期は見終わったので今日は映画を観ていた。相変わらず見終わっても理解度60%くらいだ。1期が2004年の作品で、映画が2010年の作品である。6年の時間に加えて映画用に作られているだけあって、戦闘シーンの迫力が凄まじかった。我が家の小さいテレビでも何度も鳥肌が立ったので、これは映画館で観たかったと心から思った。またやってくれるだろうか。

ジャンプ系の作品を思い浮かべてもらうと分かりやすいと思うが、大衆受けする作品はとにかく分かりやすい。コミックにすると第1巻のうちにはほぼ確実と言っていいほど「この作品の目的」が描かれている。作品の本旨や主人公の敵が冒頭に打ち出されると話の流れが掴みやすい。結果、幅広い層の支持を獲得できるのだと思う。その点ファフナーは最後まで観ないと全体像が見えない(なんなら難しすぎて最後まで観てもよく分からない)。これは例えるならミステリー小説と同じで、話の最後になって初めて犯人や真の動機が明かされる構造と似ている。最後まで読まないと話が分からないが、その分伏線を仕込みやすいし、いくつものストーリーを混ぜ込みやすい。私がファフナーを好きになったのは、元から推理小説ばかりを好んで読んでいるからという理由がかなり大きい気がする。とはいえ、話の本旨が何なのか観ても考えても分からないので、おおよその全体像が見えてくるまでかなり精神的に疲弊する…

答えの見えた話が嫌いで、見えない話が好きなのは私生活の私とも全く同じ。見えない答えを自分で探したり作り上げる方がやりがいがあって好きだ。逆に見え透いた答えをそのまま辿るのは面白くないと感じてしまう。まあ、このあたりは個人の好みだと思うが。

緊急事態宣言が開けて2度目の週末、街にはやはりシャッターが閉まった店が多かった。この一連のことで1番感じたのは「資本主義社会」という言葉だった。力のあるものは勝ち残り、力のないものは淘汰される。生きることは闘うことだと、昔誰かが言っていた。