【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

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周りで「きのこ帝国が好き」という人はもれなく女を殴っていそうな感じの人ばかりだったので今までなんとなく倦厭してたんだけれど聴いてみたらめちゃくちゃ良かったことに気付いた令和3年4月下旬。なんなんでしょう、このバンド、寝る前に聴くのに適しすぎている。

この4月はとてもしんどかった。仕事するので手一杯で、帰ってきてからテレビを観たりアニメを観たりドラマ観たりゲームをしたりということが一切出来なかった。それでも玉木宏主演のドラマだけはちゃんと観ているのはファンとしての根性なのだけれど、「木曜になんてもん見せるんじゃい」というくらい話が重い。テレビが観れない代わりにずっと本を読んでいた。ミステリーなんだけどちょっと怖くて、気を紛らわすためにテレビを点けたいけどそこまでの気力も戻ってなくて、ひとりで布団にくるまってそわそわしていた。ちなみに綾辻行人館シリーズに手を付け始めたんだけど、精神的に元気ないときになんて本読んでるんだろうと我ながら思いながら読んでいた。例えるなら箸を持つのが限界な人間がダンベル持ってるようなもので、何かと釣り合わない。けれど元気がない時は徹底的にメンタルをへし折るのが昔からの自分の立ち直り方だったので、その辺の理には適っていたような気もしなくもない。徹底的に落ちれば、あとは上がるしかないので話が早いのです。

本当にだめで、もう何もしたくないと何回も思った。それでも振ってくる仕事、私に助けを求めてくる後輩。わかった、わかったからもうやめてくれと何回も思った。上司に「今はちょっとしんどい」と相談したら「無理しないで頑張って」とだけ言われて、こんな頑張ってる私に対してなんて酷い仕打ちなんだと思うなど…。元気になったと思ったらまただめになって、ずっとその繰り返し。今もそう。焦っちゃ駄目なんだろうな。ぶくぶくぶくと、深海に沈んでいる。

「睦月はもっと我がままに生きていい」と叱ってくれた昔からの友人。「いつでも頼りなさい」と言ってくれた遠くに住む友人。「自分のことだけ考えて」と言ってくれた恋人。なにかと気遣ってくれたフォロワーさんたち。そうやって支えてくれる人が今の自分の光だ。ただ深い海に沈んでるけど、戻らなければいけない場所がきちんと見えていることがどれだけ支えになっているか。なんというか、とにかく殻に籠りたかった。そういう形で周りに甘えさせてもらった。今は多少赤字になってもいいやと思って、欲しかった服やコスメを片っ端から買っていたら少しずつ楽しいと思えるようになってきたので、つくづく自分が手軽な人間で良かったと思っている。服とか化粧品とか、好きだなあ。

少し早い五月病なのかもしれない。分からないけど、たまにはのんびりお散歩するような時期が自分にあってもいいのかもしれないと思えてきた。それにしても仕事がいちいち重いので本当に面倒くさいな。とりあえず4月もあと少し、のんびりいきましょう。