【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

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超大作のアニメを観終わり、かなり体力を消耗したので手軽に観れそうなアニメやドラマを探していたときに見つけた1つの作品。6話完結、好きな俳優が出ているし、その他のキャストも申し分なく、原作が東野圭吾だったこともあり視聴を始めたドラマ『片想い』。(原作が東野圭吾だったこともあり…と書いているが、私はそこまで東野圭吾作品と相性はよくない)桐谷健太中谷美紀が出ていてタイトルが『片想い』だから、大人の恋愛ものかと思ったんです。「手軽に観れそうなアニメやドラマを探していてなぜ大人の恋愛ものに落ち着く?」とは我ながら思ったけど、とりあえず私はなんかいい感じに時々どろどろしながらもまったり観れそうだと思ったんです。全然違っていた。

ジェンダー問題に相当深く突っ込んでいる作品だった。巷でよく見かける「世の中男と女2つだけじゃないのよ!」というような話では全くなかった。いや、突き詰めると結局そこにたどり着くのかもしれないけど、なんというかジェンダーに悩む人たちの心情をあそこまで深く描いている作品は初めてだった。と言っても、私はジェンダーに悩む人間ではないのであの作品が「ジェンダー問題に深く突っ込んでいるのか、当事者の生き苦しさを反映したものなのか」を正しく判断することは出来ないが、少なくとも私としてはある意味新鮮な作品だった。ああ、そういう悩みがあるんだ、って。頭の中であるとは知っていても、それを映像として目の前に映されると改めて色々感じるものはある。その一方で、登場人物が全員自己中心すぎて少しきつかった。自分のことしか見えていないが故に、色んな人を巻き込み、傷付け、余計に自分を見失う。「自分に酔ってるだけじゃん」と何回も思った。ただ、そこにはみんな自分なりに「誰かを守るため」の考えがあるからただ闇雲に批難することもできず、そういう意味も含めてとても人間味のある作品だった。

「自分のことしか見えていない状態」というのが私は本当に嫌で、人にされるのも嫌なんだけど自分が陥るのが特に嫌。だから出来る限り周りを見回したり、気を遣ったりして、あくまで客観の立ち位置をキープできるように努めているんだけれど、客観なんてものはどこまでいっても主観だよな…と考えて落ち込む。落ち込んだって仕方ないなと、すぐに顔をあげるのだけれど。私はよく落ち込むしよく立ち直る。そんな話はどうだっていいです。

来週からの仕事がまたどえらいことになりそうで溜息しか出ないけど、もうやるしかない。正直、今は辛くて苦しくてブレやすい時期でこないだから数えきれないくらい落ち込んで後悔して半泣きで立ち上がって…を繰り返している。挙句、親友には「ごめん、余裕ないから少しだけ時間をください」とまで言う始末。今1番会わなければいけない人なのに。本当に、最悪としか言いようがなくて、もはや笑うしかない。最悪な状況ですら笑っていられるのはもはや意地ともいうべき私の強がりでありプライドだと思う。「私のことは気にしないで、睦月のペースでいいよ」と言ってくれる親友はさすがだと思うし、改めて大好きだと思った。そのうちダサい今の自分に嫌気が差して、意地でもまた立て直すと思うのでそこまではぼーっと生きよう。親友には少しだけ、甘えさせてもらって、また会えた日にはお礼にお茶をご馳走したいと思う。