【 razbliuto 】

孤独を愛せ、愛を貫け

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気付けば10月も半ばになっていた。突然寒くなったと思う日もあれば、今日のように9月半ばと錯覚させるような暑い日もある。今年の春ごろに冬服を片付けるときにかなり断捨離してしまったので秋服冬服が少ない。欲しいものは色々あるけれど、今着て何回着れるだろうと思うものばかりだ。そうやって悩んでいるうちに季節は過ぎていく。いつだってその繰り返しなので、さすがにもう分かる。

9月から新しい職場で働いている。最初こそ少し緊張があったものの、話しやすい人が多くて今はだいぶリラックスして仕事が出来ている。上の人もちゃんと見てくれていたり、困っているメンバーには手を差し伸べてくれる人なので安心。今のところ特に頑張ろうという気持ちもなければやる気がないわけでもない、フラットな状態を保てていると思う。もう仕事にのめりこむようなことは出来ればしたくない。それは自分のため。もちろん一切合切頑張らないというわけではないが、程よく手を抜いて心理的距離を取ることも大事と学んだのでそれを実践していけたらいいなと思う。

職場が変わったり、資格試験を受けていたり、野球を観に行ったりでなかなか忙しい毎日を送っていた。野球が好きなのはいつからか覚えていないくらい昔からだったけれど、今年は本当に見ていて良かったと思う1年だった。特に9月からはどちらも見逃せない展開ばかり。9月10月はあっという間に過ぎていった。

そして、私が大好きだった選手たちが続々と引退を発表し、引退試合やセレモニーが開催された。気付けば今応援している球団の選手たちも半分以上年下になってきた。学生時代にテレビを観ながら憧れた選手たちがこの数年で次々とユニフォームを脱いでいく姿を観て、自分もそれだけ歳を重ねたことを痛感することもあった。引退する選手を観て思うのは「まだ全然できるでしょ!?」と思わせながらユニフォームを脱いでいく選手たちの格好良いことったらこの上ない。一軍だけでも12球団併せたら沢山いる。2軍3軍にもなれば、もう何人いるのか分からない。毎年沢山入ってきてそして引退していくけれど、きっとまだ出来るのにその椅子にしがみつかずに自分の中で引き際を決めて後輩たちに道を譲っていく人たちは本当に格好良い。当然のことながら私はプロアスリートではないので職業的には違うことばかりだけれど、考え方とか立ち振る舞い方とか日常では得られない気付きをさせてくれるのもプロスポーツが好きで良かったと思うことだ。本当に皆さん長い現役生活お疲れ様でした。

そして残る今シーズン。タイガースは終わってしまったけれど、バファローズは来週から日本シリーズがある。26年ぶりの日本一に向かって、どうか突き進んでほしい。

そして昨日、バファローズ日本シリーズへの進出を賭けた大事な試合をしていた頃、私は旧友と会っていた。もう少し前に会おうと言っていたのだけれど、コロナとか色々ありなんと半年ぶりに会った。この半年といえば、私はいきなり転職活動を始めて内定取って退職して夏休みを過ごして…と色んな事があったので話すことには事欠かなかった。10年以上前から私のことを知っているとても貴重な人なので、なんだって話せる。転職して何をしているのかと聞かれて、「新しい事業の立ち上げらしい」と言ったら「得意分野やん!」と返してくれるのなんて彼くらいだろう。色んなお祝いを一気にまとめて、なんでもない日に神戸牛のコースを食べるという贅沢をした。頻繁にはしないけれど、思い立った時にサクッと贅沢ができるようになっただけでも社会人になってよかったと思う。年内また会おうと話した。次はお鮨を食べに行く予定なので、そちらも楽しみだ。

泣いても笑ってもあと10日ほどで今シーズンの野球は終わる。春先から私の夜を占めていたものがなくなり、自由時間が増える。何をして過ごそうか。やりたいことは沢山あるので今から楽しみだ。

まだ少し暑い。早く冬になってほしい。うっすら自覚しているけれど、多分私は考えなければいけないことを後回しにしてしまっている。